• TOP
  • お役立ち情報
  • > 家を建てる前に知っておきたい建築工法の基本と選び方

家を建てる前に知っておきたい建築工法の基本と選び方

更新日2024.11.11

|良かったら「いいね!」

このエントリーをはてなブックマークに追加
家の建築・工法について

家を建てる際に選択する建築工法は、将来の快適さや安全性、コスト効率に大きな影響を与えます。
敷地の形状や条件に適していることはもちろんですが、希望の間取りにできるか、将来のリフォームに対応できるか、工期・コスト・建物の耐久性・耐震性など、建築工法を選ぶ際に確認すべき重要なポイントは多岐にわたります。
理想的な住まい作りのための第一歩としてまずは、主な工法の特徴やメリット・デメリットを把握しておきましょう。

スポンサーリンク

~構造・工法について~
▼それぞれの特徴を把握する

工法とは住宅の建て方のことを言います。大きく分けると「軸組み工法(柱と梁などの部材で建物の骨組みをつくる工法)」と「壁式工法(壁によって建物を支える工法)」の2つに大別されます。
住宅の構造は建築物の構造体の材料により、木造・鉄骨造・鉄筋コンクリート造などいくつかの種類に分けられます。

  木造 鉄骨造 鉄筋コンクリート造
在来工法 2×4工法
骨組図・構造図 在来工一戸建て住宅で最も多い木造の中でも一般的な「木造軸組み工法」のこと。建物の骨組みを柱や梁(はり)、桁(けた)、土台などの部材でつくります。 在来工4面の壁と床、天井の6面で建物を支える工法で、「枠組み壁工法」とも呼びます。壁や床などの「面」で屋根等の重さを支え、強風や地震の揺れに耐えます。 在来工鉄骨系の部材で建物を支える構造。住宅の場合、木材軸組み工法の柱や梁などの構造体を軽量鉄骨に置き換えた「鉄骨軸組み工法」で建てるのが一般的です。 在来工鉄筋コンクリート造とは、セメント・砂・砂利から成るコンクリートと鉄筋が一体となって建物を支える構造のこと。「RC造」とも呼びます。
構造の特徴
  • 筋違(すじかい)という補強用の斜め材を入れた壁をバランスよく配置することで、地震や風圧に耐える
  • 柱や梁としてあらかじめ加工した部材を現場に運び、わずか1~2日間程度で基本的な構造部分を組み上げる
  • 構造体の材料は木材。柱を一切使わず、まず枠をつくり、その枠にパネルを打ちつけ、壁を組み立てる。その後、天井をつける
  • 床板を設けてから壁を施工していくため、速く確実に施工できる
  • 柱や梁に鋼材を用いている
  • 鉄骨造には、「重量鉄骨造」と「軽量鉄骨造」の2種類がある
  • 重量鉄骨の柱と梁を接合したフレームで支える鉄骨ラーメン工法がある
  • 強度が高くねばりがある鉄筋と、鉄筋の動きを固定するコンクリートを一体化させることで、優れた強度を実現した建て方
  • 寿命は50~100年といわれている
  • 施工はすべて現場で行なわれる。鉄筋を網目状や籠状に組み、型枠を設置した中にコンクリートを流し込む
メリット
  • 構造上の制約が少ないため、狭い土地や変形した敷地などにも柔軟に対応できる
  • 窓などの開口部の設計や間取りが比較的自由で、リフォームもしやすいる
  • 内装や装備品、構造材の種類が幅広く、予算に応じて選びやすい
  • 壁と天井、床で六面体構造にするため、頑丈で地震に強い
  • 気密性、遮音性、断熱性に優れている
  • 既製品の部材を使い、マニュアルにもとづいて施工されるので工期が短い
  • 大工の熟練を要さずに、住宅を組み立てられる
  • 使用される部材が工場生産されているので品質が一定
  • 耐久性や耐震性、耐火性に優れている
  • 軽量鉄骨造の場合、基礎工事が木造と同程度で済み、工期が短い
  • 重量鉄骨造の場合、間取りや開口部のとり方に制約が少なく、敷地の広さや形状にも柔軟に対応できる
  • 柱と梁だけで建物を支えるラーメン構造の場合、空間を広く取ることができる
  • 耐久性、耐火性、耐震性に優れている
  • 設計の自由度が高く、重厚感のある建物をつくることもできる
デメリット
  • 施工技術に熟練が必要なので、業者の技術差によるバラつきが出やすい
  • 無理な間取りをすると、屋根の形が複雑になり、雨漏りしやすくなる
  • 機密性や遮音性に劣る
  • 壁と天井、床など「面」で支える構造のため、大きな開口部がとりにくい
  • 床から壁と順次積み上げていくので、屋根のパネルが完成するまで構造体が風雨にさらされる
  • 高温多湿の日本では、木の腐朽、釘や金物の錆に十分な注意を必要とする
  • 在来工法に比べ、リフォームの際に間取り変更がしにくい
  • 鉄骨造に共通して、湿気や結露で錆が出ると耐久性に影響するため防錆対策が必要
  • 軽量鉄骨造の場合、あまり大きな空間の間取りには不向き
  • 重量鉄骨造のラーメン工法では、柱や梁(はり)型のでっぱりは避けられない
  • 建築費が高く、工期も長い
  • コンクリートにできたひび割れから雨水が浸入して鉄筋に錆ができると、強度が低下する
  • ラーメン構造の場合無駄なスペースが生じたり、インテリアに影響を与える場合がある
  • 重量があるため、軟弱な地盤の場合は地盤改良などが必要になる
坪当たり参考価格 約20~40万 約35~60万 45~60万
(鉄骨ユニット工法)
約50~70万
目安工期 4~6ヵ月 2.5~3ヵ月 4ヵ月 6ヵ月
  在来工法 2×4工法 鉄骨造 鉄筋コンクリート造
木材
【こんな記事も読まれています】