素敵なインテリアを作るポイント
お部屋のカラーコーディネートとは、お部屋を構成する色を選び、うまく調和させることです。色が持つ特性を知り、あらかじめ構成する色を決めてからインテリアを選ぶのが上手なカラーコーディネートのポイントです。
このように計画的にインテリアの色彩をコーディネートすることを「カラースキーム(色彩計画)」といいます。
<インテリアの印象を決める室内・仕上材>
・仕上げ材を選ぶ基準
・色の重さと解放感と、色の心理作用
私たちの暮らしに欠かせない「あかり」。時代とともに生活スタイルが変化し、あかりもただ部屋を明るく照らすだけのものから、空間を光で演出し、心地よいくつろぎ感を創造するものへと変化してきました。また省エネ技術も進み、エコロジーにも配慮しています。
ここでは、あかりを選ぶ際に役立つポイントをあげてみました。
<照明の効果と種類>
・部屋の明るさもインテリア
・ランプの種類と特徴
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~素敵なインテリアを作るポイントその1~
▼仕上げ材を選ぶ基準
インテリアを決める要素として大きなポイントとなるのが、室内の仕上材、床、壁、天井材です。
この組み合わせ、いわゆるコーディネートが室内全体の印象を決定します。
<仕上材を選ぶ基準>
汚れにくいこと、傷がつきにくいことなどの機能面はもちろん、色、肌ざわり、感触と言った心理的・生理的な要素を考慮して選びましょう。
~素敵なインテリアを作るポイントその2~
▼色の重さと解放感と、色の心理作用
床を暗く、天井を明るい色にすると 天井が高く広々と見えます。 |
壁の1つの面に色をつけることで 空間のアクセントになります。 |
床の色を明るくすると、 狭いお部屋でも広く感じます。 |
床の色を暗くすると、 重厚な雰囲気になります。 |
お部屋を暖色系でまとめると、くつろげますが、色が濃すぎると狭く暑苦しい印象になります。 |
寒色系でまとめると、涼しげで広く見えますが、濃すぎると狭く暑苦しい印象になります。 |
~素敵なインテリアを作るポイントその3~
▼部屋の明るさも、とても大切なインテリアです。
どんな素敵なインテリアを選んだとしても、適切な「明るさ」がない室内空間は、どこかパッとしなかったり、気持ちが塞いでしまうような印象を与えてしまいます。インテリアと合わせて、照明計画にも十分こだわりましょう。
全体照明は部屋全体を明るく照らすことが目的。
リビングのコーナーなどに置くスタンド照明などの部分照明は、空間を立体的に見せる効果があり、インテリアをより素敵に演出します。
照明の役割は部屋を明るくすることですから、光源が露出した直接照明を基本としていいのですが、寝室等、やわらかい光が欲しい場所には、天井への反射光を楽しむ間接照明が向いています。
全般照明 (全体照明) |
シーリングライトのような、部屋全体の明るさを確保するための照明。 |
部分照明 | スポットライトのような、明かりが欲しい場所の部分のみ照らす照明。 |
●シーリングライト
天井に直接取り付けるもっとも一般的なタイプ。
部屋全体を明るく照らし出す全般照明で、中の蛍光灯を昼光色、電球色などに変えることで異なる雰囲気を演出できます。天井を高く見せ、空間を広々と感じさせてくれるあかりです。
リビングや寝室、玄関などなどで用いられることが多い照明です。
●ペンダントライト
コードやチェーンなどで天井から吊り下げるタイプ。
大型のものは和室等の全般照明に、小型のものはダイニングテーブルの局部照明などに使われます。吹き抜け等の空間演出にも効果的です。
手動で高さを調節できるものであれば、掃除や電球の付け替えといったメンテナンスも簡単にでき、蛍光灯と白熱灯の2タイプがあります。
●シャンデリア
装飾性が高く華やかな照明で空間を彩り、楽しませてくれます。
エレガントなものからモダンなものまでバラエティ豊かなデザインが魅力です。
天井の高さがあまりない場合の天井直付け型と、吹き抜けや高天井に用いられる吊り下げ型があります。
●シーリングファン
室内の空気を循環させるために、天井に取り付けられた回転する羽根の事です。
照明付きもあり、モダンなものからエレガントなものまで様々です。
エアコンと併用することで、冷暖房費が大幅に節減でき、インテリア性と機能性の両方を兼ね備えた器具です。
●ダウンライト
天井に埋め込むため、器具が飛び出さないので見た目もすっきりします。
光の角度を調整できるタイプもあり、配置によってインテリアやコーナーを浮かび上がらせる、補助照明の役割も持っています。
基本的に取り付けには配線等の工事が必要です。
●ブラケットライト
壁や柱に取り付ける間接照明。
アクセント的な使い方で雰囲気のある光の効果を生出します。メイン照明と合わせてコーディネートすることにより、インテリアの統一感が生まれます。器具により、さまざまな配光を楽しむことができます。多くは配線工事等が必要です。
部屋の間接照明だけでなく、廊下や階段の全般照明としても使われます。
●スタンドライト
部屋のコーナーやテーブルサイド、ベッドサイドにはスタンドを置いてあかりを演出します。背の低いものから高いものまで各種あり、床に置くフロアスタンドと、卓上に置くテーブルスタンド、デスクワーク用のデスクスタンドの3種類があります。
インテリア性が高く、シェードの向きにより、部分照明にも、間接照明にもなります。
移動が可能なので位置を変えて雰囲気を変える楽しみもあります。
●足元灯(フットライト)
廊下や階段の足元を照らす照明です。
寝室の常夜灯としてもおすすめで、壁面埋込型とコンセント差込型があります。
●スポットライト
部屋の一部やインテリアなどに強い光で局所的に照らし出すタイプ。
光が強いので光源が直接目に入らないよう、取り付け位置などに配慮が必要です。
●ガーデンライト
エントランスや庭、住宅の外回りをライトアップする照明。
エクステリアにムードを持たせるほか、防犯にも大きな役目を果たします。
防雨型でサビにくく、塗装などにも耐久性が有ります。
周囲の暗さに反応して灯る自動点滅器付きや、人の動きに反応する人感センサ付きなど種類も豊富です。
~素敵なインテリアを作るポイントその4~
▼ランプの種類と特徴
日常的に使われるランプは、“蛍光ランプ”と“白熱ランプ”の2種類に分けられます。
昼白色 | 電球色 | |
光の色と質感 | 青白く、太陽光のような光。 | やや赤みを帯びた、柔らかく暖かみのある色。 |
影ができにくく、フラットに見せる。 | 影ができにくく、フラットに見せる。 | |
演出効果 | 爽やかで活動的な雰囲気を演出。勉強や読書に最適。 | 暖かみのある色合いで、落ちつきやすくくつろぎを演出。 |
特徴 | スイッチONからフル点灯まで、やや時間がかかるものもある。 | |
ON・OFFを頻繁に行う場合には、ランプを消耗するため不向き。 | ||
電気代が比較的安く、寿命が長いので、経済的。 | ||
同じW数の白熱ランプよりも明るく、また、発熱量も少ない。 | ||
広い範囲を明るく照らせるので、スペース全体の照明に最適。 | ||
拡散光なので眩しくなく、物の陰影が付きにくいのが特徴。 |
光の色と質感 | やや赤みを帯びた、柔らかく暖かみのある色。 |
陰影ができ、立体感が強調できる。 | |
演出効果 | くつろぎ感やムードを演出。料理をおいしく見せる効果も。 |
特徴 | スイッチを入れるとすぐに点灯する。 |
廊下や階段などON・OFFを頻繁に行う場合に良い。 | |
陰影が付くので立体感を強調でき、演出効果も高い。 | |
小型軽量で取り扱いが容易。しかも取替も簡単。 | |
好みに応じて調光が容易で、電気を効率良く使える。 | |
ランプも単価が比較的低い。 |