希望のイメージにあった設計・施工をしてくれること、何でも相談しやすいこと、これらは家づくりを進めていく上でとても大切なことです。
しかし、なんと言っても、これから何十年も住んでいく家ですから、技術力や工事における品質管理、保証、アフターメンテナンスへの取組みなども、十分にチェックして、依頼先を選ぶことが大切です。
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一般的には広範囲な営業網をもつ大手の住宅建築会社の事を言います。
住宅を「商品化」し、部材の生産から工事、アフターサービスまでシステム化しています。
事務所や総合展示場の出展コスト、広告宣伝費、工場維持費等、経費率が高く、平均販売価格は比較的高くなります。ハウスメーカーの家づくりのカギを握るのは『営業担当者』と言えるでしょう。
家づくりの相談窓口である営業担当者には、建主の希望を理解し、実現できる能力が望まれます。
ハウスメーカーで建てる家はシステム化されているとはいえ、そのほとんどは、工場生産された部材を、図面に合わせて現場で組み立てていく「一品生産品」です。
これに係わる多くの下請会社の人々をハンドリングする力量も問われます。
一般に、営業網を比較的狭い地域に限定し、地域に密着した建築会社を言います。
事務所や展示場、広告宣伝費などの経費率は低く、平均販売価格も比較的リーズナブルな会社が多いと言えます。
一概に工務店と言っても、社長兼大工といった小規模経営から、従業員が数百名というところまで、その規模には大きな幅があります。
どんな規模であっても、工務店の家づくりのカギは、やはり、施工の『技術力』と言えるでしょう。
「保証システム」や「アフターメンテナンス」なども各社によって大きく違いますから、これらを十分チェックして依頼先を選んだ方が良いでしょう。
建築士が運営する事務所をいいます。
一般に、事務所を運営する建築士のことを「建築家」と呼びます。施工会社(ハウスメーカー、工務店)とは独立し、設計と工事監理を専門に行います。
設計事務所の技術力にはかなり幅があり、そのデザイン傾向や住宅に対する考え方も様々です。
設計事務所にとっての技術力とは、工務店とは多少異なり、建主が希望する住宅性能を実現する設計力と工事監理の能力と言えるでしょう。
設計事務所の家づくりのカギは、『デザインや考え方の相性』と『設計力・工事監理能力』と言えます。
建築工事は、協力建築会社に依頼する事になり、価格は比較的割高です。
一般的に、不動産系の「建売」住宅販売会社の事を言います。
家づくりの要望等を伝えて希望にあった家を建築する形態ではなく、土地とできあがった建物をセットで購入する形態となります。
中には、「売建」方式と言って、契約後に、家づくりを始め、要望等を聞いてもらえる形態もありますが、建築条件付きと言って、指定建築会社が決まっていたりする場合もあります。
契約時の条件に対して要望を追加することによって膨大な追加工事費用が発生する場合もあります。
ある程度の規模の開発になってくると、同じ期間に、同じような家をたくさん建てるので、資材の購入や工事会社の請負金額を全体で仕切ることで安く建てることができるのですが、その路線から外れた要望や追加工事は、割高になる傾向があります。