住宅を購入、または増築や改築をするための費用は、非常に高額であるため、金融機関から融資を受けます。その住宅ローンを借りる際に考えてしまうのが、固定金利と変動金利です。
※ 取扱会社によっては他の金利ルールが設けられていることもあります
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住宅ローンの金利プランは、固定金利と変動金利に加え、固定期間選択型というものがあります。
固定期間選択型は、設定した一定期間は金利が変わらず、期間が終わると金利が変動します。
固定期間が終わったら、変動にするか、固定期間を延長するか選択できます。
固定金利のメリット
- 借入から完済まで金利が変わらないため、金利が上昇してもリスクがないこと
- 借入時点で返済額の総額が決まっていますので、返済計画が立てやすいこと
固定金利のデメリット
- 変動金利に比べ、金利設定が高くなること
借入金額が大きく、返済期間が長い人ほど、金利が高くとも固定金利の方が安心です。借入金と利息が毎月一定額の返済になります。
変動金利のメリット
- 固定金利み比べ、金利設定が低いこと
- 金利が下落すれば、それだけ返済額の総額が少なくなること
- 金利の上昇で、返済額が増えたとしても毎月の返済額は最大で125%になること
変動金利のデメリット
- 金利が上昇してしまうと、それだけ返済額の総額が多くなること
- 金利の急上昇で発生してしまう返済額の上限が125%でも、それを超えた分は次の更新に繰り越されること
繰り上げ返済を考えており、返済期間が短い人や、数年で借り換えられる人は、変動金利のメリットの恩恵を受けやすいです。
金利に大きく左右されてしまうため、金利が上昇してしまうと、毎月の返済は一定額ですが、利息が増えてしまうので、借入金の返済よりも利息ばかりが膨れてしまう可能性があります。
固定期間選択型のメリット
- 期間設定時の金利が、固定金利よりも低いこと
固定期間選択型のデメリット
- 固定期間終了時に金利の見直しがあり、返済額の総額が変わってしまうこと
- 変動金利と違い、返済額の上限がないこと
固定期間が終了するまでに完済できる、または固定期間終了と同時に借り換えられる人は、固定期間選択型が向いております。
金利の推移ですが、ここ10年間は、固定も変動もほぼ横ばいですが、この低金利状態もいつかは上昇します。
固定金利、変動金利どちらもメリット、デメリットがあり、先のことがわからない以上判断することができません。自身のライフプランに合わせて、無理のない返済方法を考えましょう。
今後、仮に金利が上昇してくる場合に、返済額が増えても大丈夫かを一つの基準で考えてみてはいかがでしょうか?
もし返済期間が35年あるが、その前に定年を迎えてしまう、あるいは子供が増えることが想定するのであれば、リスクの少ない固定金利が良いと思います。
もし5年後に出世する見込みがある、事業に心配がなく、今後の生活収支がプラスに働くのであれば、変動金利や、固定期間選択型にしても良いと思います。
取引される会社ごとに、金利ルールが設けられていることもあるため、よく相談したうえで、判断していただきたいと思います。