頭金とは、土地・住宅の購入契約時や住宅の建築請負契約時に払う一時金の事で、工事着手金や手付金ともいいます 。
または、家を買うときに支払える現金のことです。
持っている貯金のことではなく、貯金の中から家を買うと金出せるお金のことをいいます。
例えば、貯金が500万円あったとして、そのうちの300万円を出せるなら頭金は300万円になります。貯金が1000万円あっても、家を買うときにお金を使わない場合は頭金は0円になります。
他にも、貯金はゼロでも親から500万円のお金を贈与してもらえる場合、頭金は500万円になります。
【住宅ローンの頭金はどれくらい必要?】
住宅ローンの借入額を減らすと毎月の住宅ローン返済額が少なくなります。
住宅ローンを借りるときに安心できる頭金は物件価格の2割程度が多いようです。
▼物件価格3,500万円の場合で試算(30年元利均等返済・金利1.75%・固定金利)
頭金の割合 | 頭金の金額 | 借入金 | 毎月の返済額 | 返済総額 | 総支払額 |
0% | 0円 | 3,500万円 | 125,035円 | 約4,501万円 | 約4,501万円 |
10% | 350万円 | 3,150万円 | 112,531円 | 約4,051万円 | 約4,401万円 |
20% | 700万円 | 2,800万円 | 100,028円 | 約3,600万円 | 約4,300万円 |
30% | 1,050万円 | 2,450万円 | 87,524円 | 約3,150万円 | 約4,200万円 |
しかし、購入価格の2割以上を用意するのが一般的でしたが、「繰り上げ返済」を利用して頭金を少なくする事も多くなって来ているようです。
少し金額が上がるが頭金を減らしてライフプランの波を乗り越えてから残しておいた資金で繰り上げ返済をすると、資金繰りと利息の軽減を両立できるという考え方です。
住宅を購入するタイミングでは結婚・妊娠・出産・育児休業・時短勤務、初めての子育てなど、生活の変化がいくつもあり、結果的に収入・支出が大きく変動する。このようなライフプランの波を乗り越える際に、頼りになるのが「手元資金」ですが、手元にお金があればもし収入が減っても支出が増えても、そして保育園が見つからずに育休からの復帰が遅れるような事態があっても耐えられるでしょう。
「繰り上げ返済」を利用すれば貯金が少なくても家を買って大丈夫!ということではなく、頭金を2割以上入れられる位の余裕がある状態で1割だけ入れて買うという支払い方の選択肢があるという事です。