住まいやその跡地の選択肢を検討すること
一般的に選別を意味するフランス語の「triage」は、災害現場などにおいて、緊急性の高い負傷者を、応急処置や搬送の手配など選別して決定することに使われます。
トリアージは、住宅においても選別して決定することに使われます。
前の所有者から住宅や土地を相続する場合は、住まいに関わる様々な情報を、相続予定者が相続後の住まいをどうするか整理をして、選別しておく必要があります。
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住宅や土地を相続した場合には、固定資産税と都市計画税の2つの税金が課されます。
ただし、以下の表のように「住宅用地の軽減措置特例」が適用されることで、各税金が減額します。
固定資産税 | 都市計画税 | |
更地 | 減額なし | 減額なし |
敷地面積200㎡まで | 1/6まで減額 | 1/3まで減額 |
200㎡を越える部分 | 1/3まで減額 | 2/3まで減額 |
更地は減額がないため、建物が存在している方が、軽減措置特例が与えられることになります。
しかし、誰も住まわないままでは、単に税金がかかるだけとなり、放置するわけにもいきません。
相続する前に、その住まいを相続予定者が住むのか、売ったり貸したりするのか、解体するのかを選別(トリアージ)しておきましょう。
相続予定者が、そのまま住む場合は問題ありませんが、売ったり貸したり解体する場合には、不動産会社や、自治体などを介すことになるでしょう。
住まいを相続した場合の選択肢をフローチャートで確認してみましょう。
住宅や土地を相続することになった場合には、速やかに対処しないと余計な出費が発生してしまいます。
その土地の流通性はどうなのか、建物は老朽化していないか、更地として別の用途にするのかなど、相続前に所有者と検討しておくことが大切です。