外壁に使われるパネル型の外壁材のこと
サイディングボードは工場で大量に生産されます。使用の際は各パネルを外壁に貼り、目地の隙間をゴム素材でコーキングします。
サイディングボードの最大の特徴は、コスパの良さと施工時間が短く済むことにあります。左官工事が必要なモルタル外壁に比べ、サイディングボードは決まったサイズのパネルを貼るだけのため、施工時間を大幅に短縮できます。
コストに関しては、一般的に1平方メートル当たり、モルタル外壁が5,000~7,000円に対してサイディングボードは2,000~4,000円が相場となっております。
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新築住宅では、ほとんどの外壁がサイディングボードで施工されるほど主流となっておりますが、注意すべき点もいくつかあります。サイディングボードのメリットとデメリットは下記の通りです。
メリット
- 価格が安い
ボード自体の価格が安いことに加えて、現場の作業量が少なくなるため、その分人件費も抑えられます。 - 色や種類のバリエーションが多い
色や材質、表面の加工など種類が豊富なため、好みの外観に仕上げられます。 - 耐震性と耐火性に優れている
サイディングの素材にもよりますが、一般的な窯業系サイディングは耐震性と耐火性に優れております。
デメリット
- メンテナンス費用がかかる
初期費用は抑えられますが、塗装部分の経年劣化により家全体を10年に1回は再塗装し直す必要があります。 - コーキング部分の老朽化
目地の隙間を埋めるシール材が劣化しやすく、雨風や車の振動等でヒビが入り、雨漏りや腐食の原因になることがあります。 - 熱がたまりやすい
一般的な窯業系サイディングは熱を吸収するため、直射日光が当たる壁面は表面温度が60度以上になることもあります。