私たちが生活する上で欠かせないエネルギーが電気と言われております。
家庭で使用するエネルギーを電気でまかなうオール電化住宅が増えているなか、近年見直されてきているのが電気エネルギーの使い方です。
太陽光発電による発電システムやBELS(ベルス)・ZEH(ゼッチ)といった省エネ基準は浸透してきておりますが、電気をためてエネルギーの自給自足にはなかなか到達できておりません。
ここでは家庭の電気エネルギーを自給自足するための方法を紹介していこうと思います。
※BELS(ベルス)…建築物省エネルギー性能表示制度のこと
※ZEH(ゼッチ)…室内環境の質を維持しつつ大幅な省エネルギーを実現した住宅
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新型コロナウイルスの影響から、外出自粛の意識が進んでおります。仕事はテレワークの機会が増え、住まいや生活環境が大きく変化しており、省エネでCO2を削減した暮らしをより一層考えていかなければなりません。
家庭で使用する電気を自給自足していくには、蓄電池の存在が欠かせません。蓄電池は、家庭用蓄電池の設置もしくは電気自動車(EV)が用いられております。
これからの時代の住まいを考えていくなかで、すでに省エネに特化したBELSやZEHがありますが、全てのエネルギー収支が0になるわけではありません。
発電から蓄電をして家庭の電気エネルギーを自給自足できる家が、これからの住まいのあり方だと言えるでしょう。
エネルギー消費量を削減して消費電力を抑制する
電気の自給自足には、従来の省エネの暮らしが大きく求められてきます。
太陽光発電システムは、天候や季節の日照時間が大きく影響します。極力少ない消費電力で生活することができれば、自給自足に大きく近づけることができるでしょう。
効率の良い高断熱化ができる住宅であれば、消費電力を抑制することができると言われております。
蓄電池はAIで電気コントロール
太陽光発電システムで取り入れた電気は、AIが搭載された蓄電池システムとHEMSが管理することができると言われております。
AI搭載の蓄電池は、気象庁の天気予報を読み取り、家庭の電気を最適にコントロールするシステムです。
また再生可能エネルギーによるVPP(仮想発電所)にも対応しており、電力需要のピークに対応する柔軟な容量を集約できると言われております。
※VPP(仮想発電所)…再生可能エネルギーや蓄電池などを束ねて1つの発電所として運営すること
災害に対する備え
災害が起きた場合に停電が起きてしまい、電気が使えないと非常に困ることが多いと思います。
使いたいときにスマートフォンの充電が切れてしまい、大事な連絡ができなかったり情報を取得できなかったりすることは、命の危険に直面しかねません。
このような場合の備えとして、住宅設備対応蓄電地システムは欠かせないことでしょう。
家庭用蓄電池もしくは電気自動車(EV)は、これからの生活のステータスとなるかもしれません。
これからの住まいのあり方として、家庭の電気エネルギーを自給自足できる家は、今後広まっていくことと思われます。
日中に発電した電気を蓄電池に充電して夜間の電気を買わない生活は、これからの住まいの理想と言えます。
2030年代半ばには、国内の新車販売を全てハイブリッド車(HV)や電気自動車(EV)などの電動車に切り替える方向になっております。
家庭用蓄電池同様に電気自動車(EV)の生産も加速していき、電気をためてエネルギーの自給自足の生活も増えていくことでしょう。
住宅の性能や安全性は昭和の頃と比べてかなり進歩してきました。
これから先は、省エネでCO2を削減した暮らしから電気エネルギーの自給自足に進んでいくと思われます。
太陽光発電による電気の供給はCO2を排出しないため、光熱費の節約だけでなく環境に優しい再生可能エネルギーです。
家庭の電気の自給自足は、今後もっと身近に感じてくることと思います。