階と階の間にある階段よりも広い足場のある段のこと
踊り場は、階段の途中に設けられている折り返し部分で、フラットなスペースのある場所を指します。
踊り場を必要とする理由には、足休めや最下までの転落を防ぐ役割があり、建築基準法で幅や踏面の寸法などが定められているからです。
日本に階段や踊り場という言葉が登場したのは、明治時代からだと言われております。それまで日本の文献にも、「階」と書かれたものは見つかっておりますが、今の時代のようなものではなく、階子(はしご)として機能しているものでした。
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明治時代に入ってからの日本は、西洋建築を取り入れるようになりました。この頃には、建築物の構造に階段が設けられるようになり、鹿鳴館のような上流階級の貴婦人方の社交場が作られておりました。
踊り場の名前の由来は、階段の途中で切り返すドレス姿の貴婦人方を見た人々が、まるでダンスを踊っているようだと思ったことから、その場所を踊り場と呼ぶようになったと言います。踊り場の語源としては確証できる文献などは見つかっておりませんが、あくまで有力説として語られております。
一般的な書き方は「踊り場」と書きますが、日本の法律にある建築基準法では、実は「踊場」と表記されております。
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